労働生理    第一種衛生管理者、第二種衛生管理者科目

呼吸


学習ポイント
*呼吸のリズムをコントロールしているのは、脳幹の延髄
チェーンストークス呼吸は、呼吸をしていない状態から次第に呼吸が深まり、やがて再び浅くなって呼吸が
 止まる状態を交互に繰り返すパターンの呼吸のこと。延髄の呼吸中枢の機能が衰えることで生じる現象。
*身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
*呼吸は、横隔膜や肋間筋などの呼吸筋が運動することで胸腔内の圧力を変化させ、肺を受動的に伸縮させる
 ことにより行われる。
*肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸(ガイコキュウ)。
*成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴、発熱などによって増加する。

実践問題
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)チェーンストークス呼吸とは、肺機能の低下により呼吸数が増加した状態をいい、喫煙が原因となることが多い。
(2)身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
(3)呼吸は、胸膜が運動することで胸腔内の圧力を変化させ、肺を受動的に伸縮させることにより行われる。
(4)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、内呼吸である。
(5)成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴、発熱などによって増加する。
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実践問題
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
セル1セル2セル3セル4セル5セル1セル2セル3セル4セル5セル1セル2セル3セル4セル5
(1)呼吸運動は、横隔膜、肋間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることにより行われる。
(2)胸郭内容積が増し、その内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
(3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
(4)呼吸数は、通常、1分間に16~20回で、成人の安静時の1回呼吸量は、約500mLである。
(5)呼吸のリズムをコントロールしているのは、間脳の視床下部である。
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心臓及び血液循環


 *赤色の矢印が、動脈血。青色の矢印が、静脈血です。
学習ポイント
*心臓は、洞結節(洞房結節)で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、
 規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
*心筋は人間の意思によって動かすことができない不随意筋であるが、随意筋である骨格筋と同じ横紋筋に分類される。
*肺循環により左心房に戻ってきた血液は、左心室を経て大動脈に入る。
*体循環では、血液は左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に戻ってくる。
*大動脈及び肺静脈を流れる血液は動脈血であるが、大静脈及び肺動脈を流れる血液は静脈血である。
心臓の拍動による動脈圧の変動を末梢の動脈で触知したものを脈拍といい、一般に、
 手首の橈骨動脈で触知する。
動脈硬化とは、コレステロールの蓄積などにより、動脈壁が肥厚・硬化して弾力性を失った状態であり、
 進行すると血管の狭窄や閉塞を招き、臓器への酸素や栄養分の供給が妨げられる。

実践問題
心臓及び血液循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)心臓は、自律神経の中枢で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、規則正しく
   収縮と拡張を繰り返す。
(2)肺循環により左心房に戻ってきた血液は、左心室を経て大動脈に入る。
(3)大動脈を流れる血液は動脈血であるが、肺動脈を流れる血液は静脈血である。
(4)心臓の拍動による動脈圧の変動を末梢の動脈で触知したものを脈拍といい、一般に、手首の橈骨動脈で
   触知する。
(5)心筋は不随意筋であるが、骨格筋と同様に横紋筋に分類される。
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実践問題
心臓及び血液循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)大動脈及び肺動脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である。
(2)体循環では、血液は左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に戻ってくる。
(3)心筋は人間の意思によって動かすことができない不随意筋であるが、随意筋である骨格筋と同じ横紋筋に分類される。
(4)心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して 心筋に伝わることにより、
  心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
(5)動脈硬化とは、コレステロールの蓄積などにより、動脈壁が肥厚・硬化して弾力性を失った状態であり、
  進行すると血管の狭窄や閉塞を招き、臓器への酸素や栄養分の供給が妨げられる。
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体温調節


学習ポイント
*体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。
暑熱な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増やし、発汗量も増やすことにより、
 人体からの熱の放散が促進される。
寒冷な環境においては、皮膚の血管が収縮して血流量が減って、熱の放散が減少する。
*体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組み
 恒常性(ホメオスタシス)といい、主に自律神経系と内分泌系により調整されている。
*計算上、体重70kgの人の体表面から100gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。
*発汗のほかに、皮膚及び呼気から水分を蒸発させている現象を不感蒸泄という。

実践問題
体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)体温調節中枢は、脳幹の延髄にある。
(2)暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、
 人体からの熱の放散が促進される。
(3)体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、
 筋肉と神経系により調整されている。
(4)計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。
(5)発汗のほかに、皮膚及び呼気から水分を蒸発させている現象を不感蒸泄という。
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実践問題
体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)寒冷な環境においては、皮膚の血管が収縮して血流量が減って、熱の放散が減少する。
(2)暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、
  人体からの熱の放散が促進される。
(3)体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする
  性質を恒常性(ホメオスタシス)という。
(4)計算上、100gの水分が体重70㎏の人の体表面から蒸発すると、気化熱が奪われ、体温が約1℃下がる。
(5)熱の放散は、ふく射(放射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものが
  ある。
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 解答
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腎臓又は尿

   
 学習ポイント
*血中の老廃物は、糸球体からボウマン嚢に濾し出される
*血中のグルコースは、糸球体からボウマン嚢に濾し出される
*血中の蛋白質は、糸球体からボウマン嚢に濾し出されない
*原尿中に濾し出された電解質の多くは、尿細管から血中に再吸収される。
*尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、
 残りが尿として生成される。
尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、
 生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
*腎臓1個の中にはネフロン(腎単位)と呼ばれる単位構造が約100万個ある。
*ネフロンは、尿を生成する1個の腎小体と、それに続く1本の尿細管からなる。
*腎臓の機能が低下すると、血液中の尿素窒素(BUN)の値が高くなる
*尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。

実践問題
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)血中の老廃物は、尿細管からボウマン嚢に濾し出される。
(2)血中の蛋白質は、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
(3)血中のグルコースは、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
(4)原尿中に濾し出された電解質の多くは、ボウマン嚢から血中に再吸収される。
(5)原尿中に濾し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出される。
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 解答
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実践問題
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から蛋白質以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
(2)腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、
  残りが尿として生成される。
(3)尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
(4)尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、
  生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
(5)血液中の尿素窒素(BUN)の値が低くなる場合は、腎臓の機能の低下が考えられる。
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 解答
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学習ポイント
・耳は、聴覚平衡感覚をつかさどる器官で、外耳中耳及び内耳の三つの部位に分けられる。
耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され、内耳に伝えられる。
・内耳は、前庭、半規管及び蝸牛(うずまき管)の三つの部位からなり、前庭と半規管が平衡感覚
 蝸牛が聴覚をそれぞれ分担している。
半規管が体の回転の方向や速度を感じ、前庭が体の傾きの方向や大きさを感じる。
鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。

実践問題
聴覚に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)耳は、聴覚と平衡感覚をつかさどる器官で、外耳、中耳及び内耳の三つの部位に分けられる。
(2)耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され、内耳に伝えられる。
(3)内耳は、前庭、半規管及び蝸牛(うずまき管)の三つの部位からなり、前庭と半規管が平衡感覚、
   蝸牛が聴覚をそれぞれ分担している。
(4)半規管は、体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は、体の回転の方向や速度を感じる。
(5)鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
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 解答
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実践問題
耳とその機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)耳は、聴覚と平衡感覚をつかさどる器官で、外耳、中耳及び内耳の三つの部位に分けられる。
(2)耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され、内耳に伝えられる。
(3)内耳は、前庭、半規管及び蝸牛の三つの部位からなり、前庭と半規管が平衡感覚、蝸牛が聴覚を分担している。
(4)前庭は、体の回転の方向や速度を感じ、半規管は、体の傾きの方向や大きさを感じる。
(5)鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
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 解答
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神経系


学習ポイント
神経細胞(ニューロン)は、神経系を構成する基本的な単位で、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起
 
から成る。
脊髄では、中心部が灰白質であり、その外側が白質である。
大脳では、内側の髄質が白質であり、外側の皮質が灰白質である。
体性神経には感覚器官からの情報を中枢に伝える感覚神経と、中枢からの命令を運動器官に伝える運動神経がある。
交感神経系心拍数を増加させ、消化管の運動は抑制させる。

実践問題
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)神経細胞(ニューロン)は、神経系を構成する基本的な単位で、通常、1個の細胞体、1本の軸索
   及び複数の樹状突起から成る。
(2)脊髄では、中心部が灰白質であり、その外側が白質である。
(3)大脳では、内側の髄質が白質であり、外側の皮質が灰白質である。
(4)体性神経には感覚器官からの情報を中枢に伝える感覚神経と、中枢からの命令を運動器官に伝える
   運動神経がある。
(5)交感神経系は、心拍数を増加し、消化管の運動を亢進する。
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 解答
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実践問題
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、
  ニューロンともいわれる。
(2)体性神経は、運動及び感覚に関与し、自律神経は、呼吸、循環などに関与する。
(3)大脳の皮質は、神経細胞の細胞体が集まっている灰白質で、感覚、思考などの作用を支配する中枢として機能する。
(4)交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経線維が分布し、相反する作用を有している。
(5)交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数を増加させたり、消化管の運動を亢進する。
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 解答
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血液


学習ポイント
血液は、血漿成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。
血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。
白血球のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。
血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である。
・正常値の白血球数は、男女差で差がない。 

実践問題
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)血液は、血漿成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。
(2)血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
(3)白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。
(4)血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。
(5)血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて
   固まる現象である。
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 解答
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実践問題
血液に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
(2)血漿中の水溶性蛋白質であるフィブリンがフィブリノーゲンに変化する現象が、血液の凝集反応である。
(3)赤血球は、損傷部位から血管外に出ると、血液凝固を促進させる物質を放出する。
(4)血液中に占める白血球の容積の割合をヘマトクリットといい、感染や炎症があると増加する。
(5)血小板は、体内に侵入してきた細菌やウイルスを貪食する働きがある。
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 解答
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肝臓


学習ポイント
・肝臓では、血液中の身体に有害な物質を分解する。
・肝臓では、コレステロールを合成する。
・肝臓では、尿素を合成する。
・肝臓では、胆汁を生成する。
・肝臓では、赤血球の分解物からビリルビンを合成し、胆汁に排泄される。 
・肝臓では、血液凝固物質や血液凝固阻止物質を合成する。

実践問題
肝臓に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)肝臓では、コレステロールを合成する。
(2)肝臓では、尿素を合成する。
(3)肝臓では、ビリルビンを分解する。
(4)肝臓では、胆汁を生成する。
(5)肝臓では、血液凝固物質や血液凝固阻止物質を合成する。
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 解答
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実践問題
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
(1)血液中の身体に有害な物質を分解する。
(2)ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える。
(3)ビリルビンを分解する。
(4)血液凝固物質を合成する。
(5)血液凝固阻止物質を合成する。
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 解答
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脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝


学習ポイント
胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける
脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵リパーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、
 小腸の絨毛から吸収される。
・肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
コレステロールリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生することができるので、エネルギー源として優れている

実践問題
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
(2)脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、
   小腸の絨毛から吸収される。
(3)肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
(4)コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
(5)脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生することができるので、エネルギー源として優れている。
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 解答
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蛋白質の分解、吸収及び代謝


学習ポイント
蛋白質は、約20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓、筋肉、皮膚など人体の臓器等を構成する
  主成分である。
蛋白質は、膵臓から分泌される消化酵素であるトリプシンなどによりアミノ酸に分解され、小腸から
  吸収される。
血液循環に入ったアミノ酸は、体内の各組織において蛋白質に再合成される。
・肝臓では、アミノ酸から血漿蛋白質が合成される。
飢餓時には、肝臓などでアミノ酸などからブドウ糖を生成する糖新生が行われる。

実践問題
蛋白質並びにその分解、吸収及び代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)蛋白質は、約20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓、筋肉、皮膚など人体の臓器等を
  構成する主成分である。
(2)蛋白質は、膵臓から分泌される消化酵素である膵リパーゼなどによりアミノ酸に分解され、小腸から
  吸収される。
(3)血液循環に入ったアミノ酸は、体内の各組織において蛋白質に再合成される。
(4)肝臓では、アミノ酸から血漿蛋白質が合成される。
(5)飢餓時には、肝臓などでアミノ酸などからブドウ糖を生成する糖新生が行われる。
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 解答
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視覚


学習ポイント
・眼は、周りの明るさによって瞳孔の大きさが変化して眼に入る光量が調節され、暗い場合には瞳孔が広がる
・眼軸が短すぎることなどにより、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
・角膜が歪んでいたり、表面に凹凸があるために、眼軸などに異常がなくても、物体の像が網膜上に
  正しく結ばれないものを乱視という。
・網膜には、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
・明るいところから急に暗いところに入ると、初めは見えにくいが徐々に見えやすくなることを暗順応という。

実践問題
視覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)眼は、周りの明るさによって瞳孔の大きさが変化して眼に入る光量が調節され、暗い場合には瞳孔が広がる。
(2)眼軸が短すぎることなどにより、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
(3)角膜が歪んでいたり、表面に凹凸があるために、眼軸などに異常がなくても、物体の像が網膜上に
  正しく結ばれないものを乱視という。
(4)網膜には、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
(5)明るいところから急に暗いところに入ると、初めは見えにくいが徐々に見えやすくなることを明順応という。
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 解答
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実践問題
視覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)眼をカメラに例えると、虹彩はしぼりの働きをする。
(2)眼は、硝子体の厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜の上に像を結ぶようにしている。
(3)角膜が歪んでいたり、表面に凹凸があるために、眼軸などに異常がなくても、物体の像が網膜上に正しく結ばないもの
  を乱視という。
(4)網膜には、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
(5)明るいところから急に暗いところに入ると、初めは見えにくいが暗順応によって徐々に見えるようになる。
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 解答
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代謝


学習ポイント
*代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪、グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを
 発生する過程を異化という。
*代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、細胞を構成する蛋白質などの
 生体に必要な物質に合成されることを同化という。
基礎代謝量は、安静時における心臓の拍動、呼吸、体温保持などに必要な代謝量で、安静で覚醒、
 横臥の状態の測定値で表される。
エネルギー代謝率は、作業に要したエネルギー量が基礎代謝量の何倍にあたるかを示す数値である。
エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度を表すことができるが、静的筋作業には適用できない

実践問題
代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪、グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを
  発生する過程を同化という。
(2)代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、細胞を構成する蛋白質などの
  生体に必要な物質に合成されることを異化という。
(3)基礎代謝量は、安静時における心臓の拍動、呼吸、体温保持などに必要な代謝量で、睡眠中の
  測定値で表される。
(4)エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比である。
(5)エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度を表すことができるが、静的筋作業には適用できない。
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 解答
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実践問題
代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪やグリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成され
  ることを同化という。
(2)代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、ATPに蓄えられたエネルギーを用いて、細胞
  を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という。
(3)基礎代謝は、心臓の拍動、呼吸運動、体温保持などに必要な代謝で、基礎代謝量は、睡眠・横臥・安静時の測定値で
  表される。
(4)エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比で表される。
(5)エネルギー代謝率の値は、体格、性別などの個人差による影響は少なく、同じ作業であれば、ほぼ同じ値となる。
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 解答
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筋肉


学習ポイント
・心筋は内臓に存在する不随意筋であるが、 横紋筋でできている。
・荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えながら一定の張力で筋力を発生させる等張性収縮が生じ
 ている。
・筋肉は神経に比べて疲労しやすい
・筋肉自体が収縮して出す最大筋力は、筋肉の断面積1㎝2当たりの平均値をとると、性差、年齢差がほとんどない

実践問題
筋肉に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)横紋筋は、骨に付着して身体の運動の原動力となる筋肉で意志によって動かすことができるが、
  平滑筋は、心筋などの内臓に存在する筋肉で意志によって動かすことができない。
(2)筋肉は神経からの刺激によって収縮するが、神経より疲労しにくい。
(3)荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行うときは、筋肉が長さを変えずに外力に抵抗して筋力を発生させる等尺性収縮が
  生じている。
(4)強い力を必要とする運動を続けていると、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、
  その数が増えることによって筋肉が太くなり筋力が増強する。
(5)筋肉自体が収縮して出す最大筋力は、筋肉の断面積1㎝2当たりの平均値をとると、性差、年齢差がほとんどない。
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 解答
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実践問題
筋肉に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)筋肉は、神経から送られてくる刺激によって収縮するが、神経に比べて疲労しやすい。
(2)強い力を必要とする運動を続けていても、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、その数が増えることに
  よって筋肉が太くなり筋力が増強する。
(3)筋肉中のグリコーゲンは、筋肉の収縮時に酸素が不足していると、水と二酸化炭素にまで分解されず乳酸になる。
(4)筋肉が収縮して出す最大筋力は、筋肉の単位断面積当たりの平均値をとると、性差又は年齢差がほとんどない。
(5)荷物を持ち上げたり屈伸運動をするとき、関節運動に関与する筋肉には、等張性収縮が生じている。
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 解答
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睡眠


学習ポイント
メラトニンは、睡眠と覚醒のリズムの調節に関与しているのは、脳内の松果体から分泌されるホルモンです。
レム睡眠は眼球が動いている眠りの浅い状態であり、ノンレム睡眠は眼球が動かない熟睡している状態です。
・睡眠と覚醒のリズムのように、約1日の周期で繰り返される生物学的リズムをサーカディアンリズムといい、このリズムの
 乱れは、疲労や睡眠障害の原因となる。

実践問題
睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)入眠の直後にはノンレム睡眠が生じ、これが不十分な時には、日中に眠気を催しやすい。
(2)副交感神経系は、身体の機能を回復に向けて働く神経系で、休息や睡眠状態で活動が高まり、
  心拍数を減少し、消化管の運動を亢進する。
(3)睡眠と覚醒のリズムは、体内時計により約1日の周期に調節されており、体内時計の周期を外界の
  24時間周期に適切に同調させることができないために生じる睡眠の障害を、概日リズム睡眠障害という。
(4)睡眠と食事は深く関係しているため、就寝直前の過食は、肥満のほか不眠を招くことになる。
(5)脳下垂体から分泌されるセクレチンは、夜間に分泌が上昇するホルモンで、睡眠と覚醒のリズムの調節に関与して
  いる。
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 解答
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実践問題
睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)睡眠と覚醒のリズムのように、約1日の周期で繰り返される生物学的リズムをサーカディアンリズムといい、このリズ
  ムの乱れは、疲労や睡眠障害の原因となる。
(2)睡眠は、睡眠中の目の動きなどによって、レム睡眠とノンレム睡眠に分類される。
(3)コルチゾールは、血糖値の調節などの働きをするホルモンで、通常、その分泌量は明け方から増加し始め、起床前後で
  最大となる。
(4)レム睡眠は、安らかな眠りで、この間に脳は休んだ状態になっている。
(5)メラトニンは、睡眠に関与しているホルモンである。
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 解答
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感覚又は感覚器


学習ポイント
嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
・温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。

実践問題
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
(2)嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
(3)温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に温覚の方が冷覚よりも鋭敏である。
(4)深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
(5)中耳にある鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
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 解答
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