労働衛生(有害業務に係るもの) 第一種衛生管理者科目
学習ポイント
実践問題
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実践問題
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リスクの見積り
リスク低減措置の検討及び実施(抜粋)
(1) 事業者は、法令に定められた措置がある場合にはそれを必ず実施するほか、法令に定められた措置がない場合
には、次に掲げる優先順位でリスク低減措置の内容を検討するものとする。
ア 危険性又は有害性のより低い物質への代替、化学反応のプロセス等の運転条件の変更、取り扱う化学物質等の
形状の変更等又はこれらの併用によるリスクの低減
イ 化学物質等に係る機械設備等の防爆構造化、安全装置の二重化等の工学的対策又は化学物質等に係る機械
設備等の密閉化、局所排気装置の設置等の衛生工学的対策
ウ 作業手順の改善、立入禁止等の管理的対策
エ 化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
実践問題
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学習ポイント
実践問題
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実践問題
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学習ポイント
実践問題
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常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中で蒸気として存在するもの
学習ポイント
*先ずは、常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中で蒸気として存在するものを覚える。 アクリロニトリル、二硫化炭素、トリクロロエチレン、アセトン |
実践問題
次の化学物質のうち、常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中で蒸気として存在するものはどれか。ただし、蒸気とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。 | ||||
(1)塩化ビニル (2)ジクロロベンジジン (3)アクリロニトリル (4)硫化水素 (5)アンモニア |
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実践問題
化学物質とその常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。 |
ただし、「ガス」とは、常温・常圧で気体のものをいい、「蒸気」とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。 |
(1)ホルムアルデヒド・・ガス |
(2)塩化ビニル・・・・・ガス |
(3)二硫化炭素・・・・・蒸気 |
(4)二酸化硫黄・・・・・蒸気 |
(5)アクリロニトリル・・蒸気 |
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厚生労働省の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」
リスクの見積り
マトリクス法 | 負傷又は疾病の重篤度とそれらが発生する可能性の度合を相対的に尺度化し、それらを縦軸と横軸とし、あらかじめ重篤度及び可能性の度合に応じてリスクが割り付けられた表を使用してリスクを見積もる方法 |
数値化法 | 負傷又は疾病の発生する可能性とその重篤度を一定の尺度によりそれぞれ数値化し、それらを加算又は乗算等してリスクを見積もる方法 |
枝分かれ図を用いた方法 | 負傷又は疾病の重篤度及びそれらが発生する可能性等を段階的に分岐していくことによりリスクを見積もる方法 |
コントロール・バンディング | ILOの化学物質リスク簡易評価法(コントロール・バンディング)を用いる方法 |
リスク低減措置の検討及び実施(抜粋)
(1) 事業者は、法令に定められた措置がある場合にはそれを必ず実施するほか、法令に定められた措置がない場合
には、次に掲げる優先順位でリスク低減措置の内容を検討するものとする。
ア 危険性又は有害性のより低い物質への代替、化学反応のプロセス等の運転条件の変更、取り扱う化学物質等の
形状の変更等又はこれらの併用によるリスクの低減
イ 化学物質等に係る機械設備等の防爆構造化、安全装置の二重化等の工学的対策又は化学物質等に係る機械
設備等の密閉化、局所排気装置の設置等の衛生工学的対策
ウ 作業手順の改善、立入禁止等の管理的対策
エ 化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
実践問題
化学物質等による疾病のリスクの低減措置を検討する場合、次のアからエの対策について、優先度の高い順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。 | ||||
ア:化学反応のプロセス等の運転条件の変更 イ:作業手順の改善 ウ:化学物質等に係る機械設備等の密閉化 エ:化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用 (1)ア-ウ-イ- エ (2)ア-エ-ウ-イ (3)イ-ア-ウ-エ (4)ウ-ア-イ-エ (5)ウ-ア-エ-イ |
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粉じん(ヒュームを含む。)による健康障害
学習ポイント
・じん肺は、粉じんを吸入することで肺の組織が線維化(線維増殖性変化)する疾病で、その種類には、けい肺、炭素肺、 黒鉛肺、石綿肺、アルミニウム肺、溶接工肺などがある。 ・じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。 ・鉱物性粉じんに含まれる遊離けい酸(SiO2)を吸入することによって生じる、結節性の肺の線維化を特徴とする、けい肺 である。 ・アルミニウムやその化合物によってじん肺(アルミニウム肺)を起こすことがある。 ・溶接工肺は、溶接の際に発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である。 ・炭素を含む粉じんは、じん肺(炭素肺・黒鉛肺)を起こすことがある。 |
実践問題
粉じん(ヒュームを含む。)による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた炎症性病変を主体とする疾病で、その種類には、けい肺、間質性 肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがある。 (2)じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。 (3)アルミニウムやその化合物によってじん肺を起こすことがある。 (4)溶接工肺は、溶接の際に発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である。 (5)炭素を含む粉じんは、じん肺を起こすことがある。 |
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実践問題
粉じん(ヒュームを含む。)による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病である。 (2)鉱物性粉じんに含まれる遊離けい酸(SiO2)は、石灰化を伴う胸膜肥厚や胸膜中皮腫を生じさせるという特徴が ある。 (3)じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。 (4)溶接工肺は、溶接の際に発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である。 (5)アルミニウムやその化合物によるじん肺は、アルミニウム肺と呼ばれている。 |
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電離放射線
学習ポイント
・電離放射線には、電磁波と粒子線がある。 ・エックス線は、通常、エックス線装置を用いて発生させる人工の電離放射線であるが、放射性物質から放出されるガンマ線 と同様に電磁波である。 ・エックス線は、紫外線より波長の短い電磁波である。 ・電離放射線の被ばくによる白内障は、晩発障害に分類され、被ばく後、半年~30年後に現れることが多い。 ・電離放射線を放出してほかの元素に変わる元素を放射性同位元素(ラジオアイソトープ)という。 |
実践問題
電離放射線などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)電離放射線には、電磁波と粒子線がある。 (2)エックス線は、通常、エックス線装置を用いて発生させる人工の電離放射線であるが、放射性物質から放出される ガンマ線と同様に電磁波である。 (3)エックス線は、紫外線より波長の長い電磁波である。 (4)電離放射線の被ばくによる白内障は、晩発障害に分類され、被ばく後、半年~30年後に現れることが多い。 (5)電離放射線を放出してほかの元素に変わる元素を放射性同位元素(ラジオアイソトープ)という。 |
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作業環境における有害要因による健康障害
学習ポイント
・低温の環境下では、手や足の指などの末梢部において組織の凍結を伴わない凍瘡(しもやけ)を起こすことがある。 ・局所振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害、また関節痛などの筋骨格系 障害がみられる。 ・電離放射線による中枢神経系障害や造血器障害は、確定的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び 重症度が線量に対応して増加する。 ・金属熱は、金属の溶融作業の際に発生する金属のヒュームを吸入することにより、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみら れる。 ・窒素ガスで置換したタンク内の空気など、ほとんど無酸素状態の空気を吸入した場合は、一呼吸で死亡することが多い。 ・減圧症は、潜函作業者や潜水作業者が高圧下作業からの減圧に伴い、血液中や組織中に溶け込んでいた窒素(ガス)の 気泡化が関与して発生し、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。 |
実践問題
作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)低温の環境下では、手や足の指などの末梢部において組織の凍結を伴わない凍瘡を起こすことがある。 (2)電離放射線による造血器障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量に 対応して増加する。 (3)金属熱は、金属の溶融作業において、高温環境により体温調節中枢が麻痺することにより発生し、数時間にわたり 発熱、関節痛などの症状がみられる。 (4)窒素ガスで置換したタンク内の空気など、ほとんど無酸素状態の空気を吸入すると徐々に窒息の状態になり、この状態 が5分程度継続すると呼吸停止する。 (5)減圧症は、潜函作業者や潜水作業者が高圧下作業からの減圧に伴い、血液中や組織中に溶け込んでいた炭酸ガスの 気泡化が関与して発生し、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。 |
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実践問題
作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)全身振動障害では、レイノー現象などの末梢循環障害や手指のしびれ感などの末梢神経障害がみられ、局所振動障害 では、関節痛などの筋骨格系障害がみられる。 (2)減圧症は、潜函作業者、潜水作業者などに発症するもので、高圧下作業からの減圧に伴い、血液中や組織中に溶け込ん でいた窒素の気泡化が関与して発生し、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。 (3)凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。 (4)電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が 線量の増加に応じて増加する。 (5)金属熱は、金属の溶融作業において、高温環境により体温調節中枢が麻痺することにより発生し、長期間にわたる 発熱、関節痛などの症状がみられる。 |
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化学物質による健康障害
学習ポイント
・一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす。 ・シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。 ・硫化水素による中毒では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。 ・塩化ビニルでは、めまい,羞明,吐気,見当識障害等の自他覚症状を伴う中毒症状のほか、急性ばく露では、重症の 不整脈、虚脱、意識喪失などを生じ、慢性ばく露では、肝脾腫、食道及び胃の静脈瘤、門脈圧亢進,血小板減少等を 伴う肝脾症候群、指端骨溶解などがみられ、がんの一種である肝血管肉腫を生じる。 ・弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。 ・塩素による中毒は、流涙、咽頭痛、咳などの粘膜刺激症状のほか、高濃度では肺水腫を生じる。 ・酢酸メチルによる慢性中毒は、眼の刺激、乾燥発赤、かすみ、皮膚のひび割れ等が起きる。 ・二酸化窒素による慢性中毒は、歯牙酸蝕症、慢性気管支炎、胃腸障害が生じる。 |
実践問題
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと強く結合し、体内組織の酸素欠乏状態を起こす。 (2)シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。 (3)硫化水素による中毒では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。 (4)塩化ビニルによる慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸蝕症などがみられる。 (5)弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。 |
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実践問題
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)塩素による中毒では、再生不良性貧血、溶血などの造血機能の障害がみられる。 (2)シアン化水素による中毒では、細胞内の酸素の利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。 (3)弗化水素による中毒では、脳神経細胞が侵され、幻覚、錯乱などの精神障害がみられる。 (4)酢酸メチルによる慢性中毒では、微細動脈瘤を伴う脳卒中などがみられる。 (5)二酸化窒素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。 |
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労働衛生保護具
学習ポイント
・保護めがねは、保護めがねは、研磨、研削、粉砕、化学分析、化学薬品取扱いなどの作業で、飛散粒子、薬品の飛沫 などによる眼の障害を防ぐ目的で使用するもの。 ・保護クリーム(塗布剤)は、皮膚の露出部に塗布して、作業中に有害な物質が直接皮膚に付着しないようにする目的で使用 されるもの。 ・防じんマスクは作業に適したものを選択し、高濃度の粉じんのばく露のおそれがあるときは、できるだけ粉じんの捕集効率 が高く、かつ、排気弁の動的漏れ率が低いものを選ぶ。 ・複数の種類の有毒ガスが混在している場合や、対象ガスの種類や濃度が不明な場合は、防毒マスクを使用してはならない。 ・エアラインマスクは、圧縮空気を空気源とする送気マスクの一種である。 ・防毒マスクの吸収缶の色は、一酸化炭素用は赤色、有機ガス用は黒色、硫化水素用は黄色である。 ・防じん機能を有する防毒マスクには、吸収缶のろ過材がある部分に白線が入れてある。 ・隔離式防毒マスクは直結式防毒マスクよりも有害ガスの濃度が高い大気中で使用することができる。 |
呼吸用保護具
給気式 | ・送気マスク | 離れた場所からホースを通して空気を送る方式 | ・ホースマスク | 大気圧に近い圧力の空気をホースを通して送る方式 |
・エアラインマスク | 圧縮空気をホースを通して送る方式 | |||
・自給式呼吸器 | 携行している空気ボンベなどから空気を吸入する | ・空気呼吸器 | ボンベから圧縮空気を供給する構造 | |
・酸素呼吸器 | ボンベから酸素を供給する構造 | |||
ろ過式 | ・防毒マスク | |||
・粉じんマスク:ヒュームのような微細な粒子に対しても有効 |
実践問題
労働衛生保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)保護めがねは、紫外線などの有害光線による眼の障害を防ぐ目的で使用するもので、飛散粒子、薬品の飛沫などに よる障害を防ぐ目的で使用するものではない。 (2)保護クリームは、皮膚の露出部に塗布して、作業中に有害な物質が直接皮膚に付着しないようにする目的で使用する ものであるので、有害性の強い化学物質を直接素手で取り扱うときには、必ず使用する。 (3)防じんマスクは作業に適したものを選択し、高濃度の粉じんのばく露のおそれがあるときは、できるだけ粉じんの捕集 効率が高く、かつ、排気弁の動的漏れ率が低いものを選ぶ。 (4)複数の種類の有毒ガスが混在している場合には、そのうち最も毒性の強いガス用の防毒マスクを使用する。 (5)エアラインマスクは、清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として供給する呼吸用保護具で、自給式呼吸器の 一種である。 |
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実践問題
労働衛生保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)ガス又は蒸気状の有害物質が粉じんと混在している作業環境中で防毒マスクを使用するときは、防じん機能を有する 防毒マスクを選択する。 (2)防毒マスクの吸収缶の色は、一酸化炭素用は赤色で、有機ガス用は黒色である。 (3)送気マスクは、清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として作業者に供給する自給式呼吸器である。 (4)遮光保護具には、遮光度番号が定められており、溶接作業などの作業の種類に応じて適切な遮光度番号のものを使用 する。 (5)騒音作業における聴覚保護具(防音保護具)として、耳覆い(イヤーマフ)又は耳栓のどちらを選ぶかは、作業の性質 や騒音の特性で決まるが、非常に強烈な騒音に対しては両者の併用も有効である。 |
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金属などによる健康障害
学習ポイント
・金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震えなどの症状がみられる。 ・ベリリウム中毒では、接触性皮膚炎、皮膚潰瘍、肺炎、慢性中毒でベリリウム肺などがみられる。 ・鉛中毒では、貧血、末梢神経障害、腹部の疝痛などの症状がみられる。 ・マンガン中毒では、筋のこわばり、ふるえ、歩行困難などの神経症状がみられる。 ・カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる。 ・砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、鼻中隔穿孔などの症状がみられる。 |
実践問題
金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震えなどの症状がみられる。 (2)鉛中毒では、貧血、末梢神経障害、腹部の疝痛などの症状がみられる。 (3)マンガン中毒では、指の骨の溶解、肝臓の血管肉腫などがみられる。 (4)カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる。 (5)砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、鼻中隔穿孔などの症状がみられる。 |
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実践問題
金属による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる。 (2)鉛中毒では、貧血、末梢神経障害、腹部の疝痛などがみられる。 (3)マンガン中毒では、筋のこわばり、震え、歩行困難などのパーキンソン病に似た症状がみられる。 (4)ベリリウム中毒では、溶血性貧血、尿の赤色化などの症状がみられる。 (5)金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどの症状・障害がみられる。 |
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局所排気装置
学習ポイント
・ダクトの形状には円形、角形などがあり、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失は減少する。 ・フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、効率良く吸引することができる。 ・空気清浄装置を付設する局所排気装置を設置する場合、排風機(ファン)は空気清浄装置の後ろの清浄空気が通る位置に 設置する。 ・ドラフトチェンバ型フードは、囲い式フードに分類される。 ・スロット型フードは、外付け式フードに分類される。 ・キャノピー型は、レシーバ式フードに分類される。 ・建築ブース型は、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。 |
局所排気装置
囲い式フード | カバー型 |
グローブボックス型 | |
ドラフトチェンバー型 | |
建築ブース型 | |
外付け式フード | スロット型 |
ルーバー型 | |
グリッド型 | |
レシーバ式フード | キャノピー型 |
カバー型(グラインダ型) |
実践問題
局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)ダクトの形状には円形、角形などがあり、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。 (2)フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、効率良く吸引することができる。 (3)ドラフトチェンバ型フードは、発生源からの飛散速度を利用して捕捉するもので、外付け式フードに分類される。 (4)スロット型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。 (5)空気清浄装置を付設する局所排気装置を設置する場合、排風機は、一般に、フードに接続した吸引ダクトと空気清浄装 置の間に設ける。 |
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実践問題
局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)ダクトの形状には円形、角形などがあり、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。 (2)フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ気流の整流作用が増すため、大きな排風量が 必要となる。 (3)スロット型フードは、発生源からの飛散速度を利用して捕捉するもので、レシーバ式フードに分類される。 (4)キャノピ型フードは、発生源からの熱による上昇気流を利用して捕捉するもので、レシーバ式フードに分類される。 (5)空気清浄装置を付設する局所排気装置を設置する場合、排風機は、一般に、フードに接続した吸引ダクトと空気清浄装 置の間に設ける。 |
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特殊健康診断
学習ポイント
・鉛については、尿中のデルタアミノレブリン酸の量を測定。 ・ノルマルヘキサンについては、尿中の2,5-ヘキサンジオンの量を測定。 ・スチレンについては、尿中のマンデル酸 及びフェニルグリオキシル酸の総量を測定。 ・トルエンについては、尿中の馬尿酸の量を測定。 |
実践問題
特殊健康診断に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 | ||||
特殊健康診断において有害物の体内摂取量を把握する検査として、生物学的モニタリングがあり、スチレンについては、尿中の[ A ]及びフェニルグリオキシル酸の総量を測定し、[ B ]については、[ C ]中のデルタアミノレブリン酸の量を測定する。 |
A | B | C |
(1)馬尿酸 | 鉛 | 尿 |
(2)馬尿酸 | 水銀 | 血液 |
(3)メチル馬尿酸 | 鉛 | 血液 |
(4)マンデル酸 | 水銀 | 血液 |
(5)マンデル酸 | 鉛 | 血液 |
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実践問題
特殊健康診断に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 | ||||
特殊健康診断において有害物の体内摂取量を把握する検査として、生物学的モニタリングがあり、ノルマルヘキサンについては、尿中の[ A ]の量を測定し、[ B ]については、[ C ]中のデルタアミノレブリン酸の量を測定する。 |
A | B | C |
(1)2,5-ヘキサンジオン | 鉛 | 尿 |
(2)2,5-ヘキサンジオン | 鉛 | 血液 |
(3)シクロヘキサノン | 鉛 | 尿 |
(4)シクロヘキサノン | 水銀 | 尿 |
(5)シクロヘキサノン | 水銀 | 血液 |
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実践問題
「問題」特殊健康診断に関する次の文中の「 」内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 |
「特殊健康診断において有害物の体内摂取量を把握する検査として生物学的モニタリングがあり、トルエンに |
ついては、尿中の「 A 」を測定し、「 B 」については、「 C 」中のデルタアミノレブリン酸を測定する。」 |
A | B | C |
(1)馬尿酸 | 鉛 | 尿 |
(2)馬尿酸 | 鉛 | 血液 |
(3)マンデル酸 | 鉛 | 尿 |
(4)マンデル酸 | 水銀 | 尿 |
(5)マンデル酸 | 水銀 | 血液 |
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実践問題
特殊健康診断に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)有害物質による健康障害は、多くの場合、諸検査の異常などの他覚的所見より、自覚症状が先に出現するため、特殊 健康診断では問診の重要性が高い。 (2)特殊健康診断における生物学的モニタリングによる検査は、有害物の体内摂取量や有害物による健康影響の程度を把握 するための検査である。 (3)体内に取り込まれた鉛の生物学的半減期は、数時間と短いので、鉛健康診断における採尿及び採血の時期は、厳重に チェックする必要がある。 (4)振動工具の取扱い業務に係る健康診断において、振動障害の有無を評価するためには、夏季における実施が適して いる。 (5)情報機器作業に係る健康診断では、眼科学的検査などとともに、上肢及び下肢の運動機能の検査を行う。 |
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作業環境測定基準及び作業環境評価基準
実践問題
厚生労働省の「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及びその結果の評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)A測定における測定点の高さの範囲は、床上100㎝以上150㎝以下である。 (2)許容濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として 設定されたものである。 (3)A測定の第二評価値とは、単位作業場所における気中有害物質の算術平均濃度の推定値である。 (4)A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない単位作業場所は、第一管理区分になる。 (5)A測定においては、得られた測定値の算術平均値及び算術標準偏差を、また、B測定においてはその測定値そのものを 評価に用いる。 |
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一酸化炭素
実践問題
一酸化炭素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 | ||||
(1)一酸化炭素は、無色・無臭の気体であるため、吸入しても気が付かないことが多い。 (2)一酸化炭素は、エンジンの排気ガス、たばこの煙などに含まれる。 (3)一酸化炭素中毒は、血液中のグロブリンと一酸化炭素が強く結合し、体内の各組織が酸素欠乏状態を起こすことにより 発生する。 (4)一酸化炭素は、炭素を含有する物が不完全燃焼した際に発生する。 (5)一酸化炭素中毒の後遺症として、健忘やパーキンソン症状がみられることがある。 |
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有機溶剤
実践問題
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 | ||||
(1)有機溶剤の多くは、揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い。 (2)有機溶剤は、全て脂溶性を有するが、脳などの神経系には入りにくい。 (3)メタノールによる障害として顕著なものには、網膜の微細動脈瘤を伴う脳血管障害がある。 (4)テトラクロロエチレンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物には、トリクロロ酢酸がある。 (5)二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。 |
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作業環境管理、作業管理及び健康管理
実践問題
労働衛生対策を進めていくに当たっては、作業環境管理、作業管理及び健康管理が必要であるが、次のAからEの対策例について、作業環境管理に該当するものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 | ||||
A 粉じん作業を行う場所に設置した局所排気装置のフード付近の気流の風速を測定する。 B アーク溶接作業を行う労働者に防じんマスクなどの保護具を使用させることによって、有害物質に対するばく露量を低減 する。 C 鉛健康診断の結果、鉛業務に従事することが健康の保持のために適当でないと医師が認めた者を配置転換する。 D 放射線業務において、管理区域を設定し、必要のある者以外の者を立入禁止とする。 E 有機溶剤を使用する塗装方法を、有害性の低い水性塗料の塗装に変更する。 (1)A,D (2)A,E (3)B,C (4)B,D (5)C,E |
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関係法令(有害業務に係るもの) 関係法令(有害業務に係る以外のもの)